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2015年6月4日木曜日

マジックの創作、という自己表現について。

 マジックのクリエイト、というものはこれまでの語り手がそういう傾向があった、という部分は多分にあるとは思いますが、ある種学術的な雰囲気を醸し出す分野でした。マジシャン達はあるマジックの問題点、課題点を見つけ、それを解決する新しいトリックを考案する。そうする事で一つのマジックが「進化」していく。一度公開されたトリックは業界に広まり、みんながそのマジックの原理や考え方を引用して次のマジックを考えていく。

 それがいつの頃からか、少し趣が変わってきたように思います。まず前提として、情報量が圧倒的に増えた事によって情報の網羅が難しくなりました。おかげで僕たちは「マジック」という分野の中でさえ、自分の興味のある分野を選択しなければいけなくなりました。もっとも情報量が多いカードマジックの世界などにおいては、そのカードマジックの中でさらに興味ある分野を選択していく必要があります。そうしてマジックのジャンルそのものが細分化され、少数の興味ある人間達によって独自の進化を遂げていく。その情報はガラパゴス化していく。気がつけば昔に比べてずいぶんと「タネがわからない」マジックが増えたように思います。それはきっと僕が情報収集を怠けているから、といった理由からだけではないような気がします。

 また情報を公開しやすい環境が整った事で、「学術的に価値があるかどうか」という事をさして検討せず発表する人たちも増えていっているように思います。そもそもそんな事を考えずにただ「自分が考えた」という事が価値になる時代というか。

 僕は日に日にマジックのクリエイトそのものが自己表現に近づいていっているような気がします。ある意味で学術的な研究というものは「誰が一番早くその回答にたどり着くか」みたいな部分があって、時間をかければ誰でも同じ所に到達できるようなタイプのものです。でもむしろ現代のマジック界で起こっている事は「どれだけ自分らしいものが作れるか」という方向性なのではないかと。

 パフォーマンス、というものは人ありきです。芸は人なり、の言葉通り属人的で、自己表現の世界です。いつのまにか、マジックの創作もそんな時代に入ったのかもしれません。そしてそれが結局の所、独創的で、尖った、素晴らしいマジックを作り出す唯一の方向なのかもしれません。


 タナカヒロキさんも、まさしくタナカヒロキさんらしい作品を作る方です。そんなタナカさんのレクチャーが今週末に開催されます。東京でレクチャーを受けられる機会はあまりありません。ご興味のある方はこの機会にぜひ。


【タナカヒロキ カードマジックレクチャー in 駒込】
開催日:6/6(土)
場所:フォーサイトマジックルーム 東京都北区中里1-4-6 朝日ビル304(JR駒込駅から徒歩1分)
内容:全3部構成。
 ・第一部…13:00~15:00(レクチャー、3000円)
 ・第二部…15:30~17:30(レクチャー、3000円)
 ・第三部…18:00~20:00(ワークショップ、6000円)
参加申し込み:tanakahiroki.2012@gmail.com までメールをお送り願います。


カードマジックレクチャー in 駒込 開催します!(6/6) : トランプな日々