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2015年5月24日日曜日

【感想】『わが星』ままごと

劇団ままごとの『わが星』を見てきました。

今回が再々演という事で僕が何をいうでもなく人気作だと思います。以前にDVDでは見た事がありましたが、その独特の作品を一回生で見てみたいと思っていたので今回の東京公演はちょうどいい機会でした。

一家のお茶の間での団らん、というシーンがほとんど、という作りなのですが、その中で地球の、いや宇宙の終わりを表現するというなんとも説明のしずらいお話です。主人公の女の子が地球(ちーちゃん)、隣に住んでいる女の子が月ちゃん、惑星の話と団地に住む人たちの日常とが交差するというか、なんとも入り組んだ作りをしているのですが、なぜか見ているとそこまで混乱する事もなく、理解出来るお話です。

今から50億年後、太陽系の惑星が全て太陽に飲み込まれてしまう、であったり地球と月が毎年ほんの少しずつ離れていく、であったりという宇宙的な話を、日常の些細な人間関係であるとかに置き換えて話を進めていくのですが、その異様さが妙に心地よい素晴らしい作品です。

表現方法として、時報に合わせたラップ調のセリフ回しだとか、話者と登場人物が次々に入れ替わるであるとか、すごく面白い事をたくさんしています。まっとうである種ありきたりなメッセージを、特異な表現方法を用いる事で観客に伝える、というのは多分僕たちみたいなメジャーなものをそのまま受け入れられないサブカル人種にとっての救いであり、多分作り手側の照れみたいなもんなんじゃないか、と思います。

同じ柴作品の「朝がある」でも感じた事ですが、本当に言葉を「音」にするのがすごく上手いし、臭くならないけど感動させる要素になっているんじゃないかって思います。例えば月ちゃんが手紙を読むシーン、あれだけわかりやすい感動的なセリフをまったく情緒的にでなく、句点なく読み続けるという発想は本当にすごいと思いました。

ベタが苦手な人種にベタなメッセージをどう伝えるか、というのは僕みたいなひねくれた人間にとっては大切なテーマで、それをすでに体現している「わが星」は本当にすごかった。


東京公演、まだまだやってますので是非見にいくべきだと思います。
わが星 * ままごと – ABOUT|『わが星』公演概要