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2014年6月23日月曜日

野島伸幸クリエイティブレクチャーにいってきた。

野島伸幸さんが毎月その月に作った新作マジックをレクチャーする、「野島伸幸クリエイティブレクチャー」に参加してきました。



さらっと書いてしまいましたが、マジックをする人はこの事がどれくらいもの凄い事かすぐにわかると思います。普通、マジックをそんな短期間に、継続的に、レクチャー出来るレベルのものを作り続ける事なんて出来ません。少なくとも僕は野島さん以外にこういった試みをされている人、というのをほとんど知りません。本当に希有な才能を持った、正真正銘のクリエイターだなぁと、思います。ほんとみんな一回行ってみるべき。「え? こんなクオリティを毎月新作でやってるの? マジで? なにこの人? 変態?」って思うよ。

以下内容の感想。

「フライングマネー」
観客が選んだ小銭が財布から飛び出します。

財布の形状に制限があるものの、即席的だし普段使いしやすそう。不思議さ、というよりか小銭の動きそれ自体が面白くてあまりタネに意識がいかなそうな感じがするのも日常生活で行う手品としてはとても良い。若干仕方ない事ではあるけど、飛ばせる小銭に制限がある、っていうのがちょっと切ない。やっぱりほんとは大きい金額飛ばしたいけど、それは贅沢よね・・・。


「折り紙チェンジ」
デタラメな模様が書かれた紙を取り出し、追っていくと文字が現れるが並びがおかしい。もう一度折り直すときちんとした言葉になる。さらに振りながらおまじないをかけると一瞬で両面とも違う絵柄に変化し、広げると新しいメッセージが現れる。

面白い。色々試すと応用範囲広そうだし、最初の模様が意味不明で観客の注意を惹きそうだし、何より最後の変化がとてもビジュアル。その癖難易度も低くて、工作含めた講習用にも使えそう。今回は画用紙にクレヨンで描いて作ってたけど、キチンと印刷したもので作ると藤原さんの折り紙マジック的な完成度を誇るような気がする。

「PKクラッカー」
ペットボトルの飲み口に差し込んだクラッカーがなります。

ほんともう現象説明そのまんま。6歳のご子息が現象を考えたとの事で、いやはや子供の自由な発想ってすごいね。なんだこれ。
実際これTPOさえ間違えなければものすごいウケそうな気がする。現象10秒くらいで終わるし。解決策もとてもシンプルで即席とまでは言わないけどもフットワーク軽い。飲み会とかでやってみようかしら。

「シューティングロケーション」
デックに輪ゴムをかけた状態でデックからカードが1枚飛び出す。デックにかかっていた輪ゴムは飛び出したカードに移っている。そのカードの表を見ると観客が選んだカードである。

トリックスから出てたレクチャーノートで確か赤沼さんと片倉さんが交互にマジック考える「マジックセッション」で、こういう輪ゴムの掛け方してたなぁ、と何やら懐かしい事を思い出しました。正直この作品に関してはまだちょっと消化不良かもなぁ、というのが正直な感想。確かに工夫した部分で錯覚は強くなっているんだろうけど、なんかもーちょっと足りない。なんだろうなぁ、単純に好みの問題なのかなぁ、この辺は。


「クリアービルチューブ」
透明なチューブにフタをして、ヒモで縛り、密閉します。この中に紙幣などの物が入ります。

まさにビルチューブ革命。こういう手品の為の小道具系結構好きです。手品の為だけに作られたから実に都合の良い機構になっている。素晴らしい。単純に透明なビルチューブです。でも透明です。タネの機構も一般的なビルチューブと違う。いやー騙されました。面白い。

「iphoneが起動するやつ」
紙コップに入れたiphoneが念を込めると起動し、さらにスワイプとパスコード入力まで自動で行われます。

もうその現象思い付いた時点で勝ちというか、紙コップにiphoneが入っててそれに念を送っている姿というのが既に面白い。割と簡単にタネはバレるような気がするんですがなんかそれでもその場はちゃんと盛り上がるような気がする。こういうのが結局の所「役に立つ手品」だったりするんだよなぁ、ズルい。機種によってはiphone以外でもいけるかも。

「紙コップ釣り」
水を入れた紙コップが人差し指一本で支えられる。

良い意味で子供向けの手品の本とかに解説されてたらすごく重宝しそうな作品。こういうのがちゃんと作れる人は貴重だよなぁ。アイディア一つで支えられてるものを作れるのはすごい。

「紙コップモンテ」
3個の紙コップの一つに小銭を入れるといつの間にか他のカップに移動する。最後は小銭がジャラジャラ出てくる。

最後の小銭の隠し方が賢すぎてびっくりしました。個人的には今回一番の衝撃。しっかりと手順になっててクライマックスまでついててボリューム感があります。野島さん本人にも言ったけど、これ紙コップじゃなくてプラスチックなりなんなりキチンとした素材で作ったら商品として売れる気がする、多分。

「パーフェクトロケーション」
観客が一枚カードを選ぶ。デックに戻し、デックを二つの山に戻し片方を捨てていくが、その度にカードが赤、ハート、小さい数字、偶数、と絞られていき、最後に残ったカードが選んだカードである。

もうなんていうか現象説明すら困難なカード当て。徐々にカードを絞っていくんですけど、入らない山を捨てるたびにそれが現象になっているというか。本来退屈な部分であるはずの絞り込みを不思議かつユーモラスに見せられるのはいいなぁ。最後の当て方はキチンと当たるバージョンとサカートリックバージョンと二つあるのも、面白い。セットアップが面倒だけど、それに見合う効果は十二分にありますねこれ。



とまあこんな感じで盛りだくさんでした。
次回は7月27日だそうです。
何せ毎月新作の為、その会によってネタ数が違ったり、素材が違ったりするみたいですが、いやこれぜひ行くべき。



会場で販売していたクリアービルチューブ