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2014年1月5日日曜日

【読書感想】『シアター! 』著:有川浩

 本というのは全てに価値がある。だから面白くないと思ったら、読むタイミングが間違っていたり、自分がその本のターゲットではないだけなんだ、というような話を聞くと確かにその通りだなと思います。学生時代みたいに目につくもの手当たり次第読んでそれで十分に満足出来るような、時間も感受性も衰えている昨今、適切なタイミングで適切な本を読む機会を一つでも多く作りたいなぁと思っている次第です。

 
 そういった意味でいうと、まさにベストのタイミングで読めたのがこの「シアター!」であったように思います。年末年始で「よし、今年はショーを定期的に開催しよう!」と思い始めていて、そうした具体的な動きをしているorしようと思っている人間にとって、この物語はとても価値があるもののように思います。

あらすじ

小劇団「シアターフラッグ」―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。



 言ってしまえば劇壇版「もしドラ」なんですけども。物語の為にデフォルメされながらもイメージ通りの小演劇という世界が本当に面白く、また身につまされる思いです。著者の有川さんがあまり演劇という文化に触れてこないで、この本の為に取材したというのが、逆に生きていたように思います。変に演劇にこだわりがあったら多分こうは書けない。

 収益率の悪い劇団の立て直しストーリーなので、今年ゼロから始めようと思っている僕の現状とは違う所も多いのですが(シアターフラッグは既に一公演で1500人くらい集めてる)、いやはやでも、やる気とか高揚感とかそういうものをもらいました。そしてなんだか演劇が見に行きたくなる本ですね。